二十世紀最後の金環食観測に満を持して待ち飽ぐ、八丈島や北海道。そして俄かづくりの天文学者が浮き出した東京銀座。快晴にめぐまれた四月十九日、午後一時二十分三十七秒八、ついに豪華な太陽のリングをとらえました。息づまるような神秘のべールをぬぎすてたアポロの姿、万全を期した電波観測班等の功にこたえ、世紀の一瞬はまれにみる成功を収めたのである。
(作品No.:NAJ0664-05)(昭和33年4月23日公開)
原爆のツメ跡をとどめる浦上天主堂。この原爆のシンボルの一部をよそに移して、四月十四日から取り壊しが始められ、地ひびきと共にかつて東洋一といわれた大伽藍も空しく昇天してゆきました。四月十九日、東京日比谷音楽堂で核実験反対国民大会が開かれ、「エニウエトク環礁における水爆実験の計画に強く抗議し、直ちにソ連の核実験停止に同調し中止するよう要求する」と声明しソビエトの核実験中止声明に一段と気勢の上ったデモでした。
(作品No.:NAJ0664-04)(昭和33年4月23日公開)
土下座して待っている東京青山斉場へ、四月二十日車で乗り込んだのが今は亡き創価学会のあるじです。延々長蛇の大行列に自動車も電車もストップしてしまいました。行列には加わったが、仏壇近くには寄りつけず、歩きながら、「勿体なや」と念じる忙がしさです。狩り出された整理役も一日中旗ふりで汗だく、実にのべ三十万人も動員された葬式でした。
(作品No.:NAJ0664-03)(昭和33年4月23日公開)
大詰の衆議員大蔵委員会は、千葉銀行問題で森脇将光氏を喚問、千葉銀行前頭取、古荘氏の一万田氏らとの会合の有無やその話し合いの事情をしらべましたが、結局おきまりの泥仕合。ただこれが手つだってか十八日、両党首が話合って、とんとん拍子に二十五日解散の運びとなりました。今度の当選率は半分だ、いや三分の二だと、十九日の日食の事やら、選挙の皮算用やら、気の早い空だのみです。
(作品No.:NAJ0664-02)(昭和33年4月23日公開)
快晴に恵まれた四月二十日、中山競馬場に三大レースのトップを飾るさつき賞レースが開かれました。シラギク、ダイゴホマレ、カツラシュホウそしてタイセイホープ等何れ劣らね駿足ぞろい、その息づまるせり合いは三万余の観衆を熱狂させました。カツラシュホウに首の差をつけふり切ってゴールインしたタイセイホープの勝利は、来る可きダービーへ大きくクローズアップされた堂々ニ分四秒のレコードでした。
(作品No.:NAJ0664-01)(昭和33年4月23日公開)
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