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果てしない雪の線路を歩き続ける保線区員。ハンマーの音まで凍てつくよ
うな北国。時折り列車が『ごくろうさん』とあいさつしてゆく。
北海道の狩勝トンネルは地下水が凍って厚い氷の壁を作っている。その天
然の冷蔵庫の中で石狩線路班の人達はつるはしをふるう。
国電ラッシュの中で働く東京の保線区員。砂利固めタイタンパーが走っ
て来る電車の音を消してしまうので見張り係りは片時も気を許せない。
幾ら人をふやしても路線のいたみには追いつけない。結局は終電が通り過
ぎた一時過ぎにレールのとり替えなどの大工事がはじまる。始発は午前四
時、線路の休み時間のたった三時間にすべて工事は完了しなければならな
い。
このところ事故続きの国鉄。厳しい世論の中で、保線区の人びとは安全輸
送のために地道な努力を続けている。
(作品No.NAJ0968-04)
(昭和39年1月29日公開)
タバコは肺癌と関係があると発表して大きな波紋をまき起したアメリカ政
府公衆衛生局。この波紋は日本にも及んで騒然。
うまい!といって売り出していいかどうか。専売公社は有名人のお知恵を
拝借して対策に頭を痛めています。果してこのタバコから肺癌が出来るか
どうかとねずみを使って実験中ですが、結論が出るのはまだ先のことです。
「出来るのならやめることに越したことはない」とガンセンターの石川先
生はいっています。厚生省でも専門家を集めて肺癌会議を開きました。
パイプの形式は無害といわれてうけに入るパイプ屋さん。五十にしてタバ
コを絶つつらさをなげく人。せめて若いうちからとお母さんたちは禁煙運
動に乗り出すなど、肺癌をめぐっててんやわんやのこのごろです。
さて、やめる方法はそっちで教えて下さいよという青年。
好きなタバコだ。人生は長さでないよ。密なだよと煙にまく青年。はては
業つくばりだから、なかなか死にはしないよ。もうとっくに肺癌になって
るよ……と笑にまぎらす人。こうなったらもう手おくれです。
(作品No.NAJ0968-01)
(昭和39年1月29日公開)
今年は雪が少なくて、スキーヤーのはずれ年。ゲレンデに来たスキーヤー
は山のてっぺんまで登らなければ滑れません。こういうこともあろうかと
用意していたスノー・ガン。使ってみましたが、矢張り暖かすぎて積雪は
わずか一センチがやっとでした。
スキーをあきらめて近くのゴルフ場にゆく人、リフトをブランコがわりに
するお嬢ちゃんもいます。
この陽気に頭の痛いのは宮城県鳴子での全日本学生スキー。ともかく開会
式はしてみましたが、雪道ならぬ泥道にとうとう競技の方は三月まで延期
となりました。
一方『全日本学生スケート』の開かれる長野県美鈴湖も薄い氷に悩まされ
薄氷に水を撒いてみましたが、氷にならず『いざ本番』とまではなかなか
ゆきません。
ウィンタースポーツは一時お預けです。
(作品No.NAJ0967-01)
(昭和39年1月22日公開)
銀行のサービス合戦は―
バスを仕立てて銀行の出張サービス。『いらっしゃいませ』さっと招じ入
れるのはオート・ドアー。エレベーター、エスカレーターの便利のよさ。
預金のご相談には時代の先端をいくテレフォンサービス。両替も機械でや
ってくれます。今日は恒例の鏡びらき。『どうぞ甘い汁などたっぷりとお
吸い下さい。』
お客さんの目を楽しませようと季節の感じをもり込んで、ある銀行の壁面
にはタコが飾られました。
奥さま方の気持にグーと溶け込むお化粧講座も設けられました。
『お顔のシワがのびたらば花の香をふりまいて、心のシワをおのばし下さ
い。』………というところ。
無料の女性専門のオシャベリコーナーも開かれています。
(作品No.NAJ0966-04)
(昭和39年1月15日公開)